サロンワークについて vol.1
サロンワークについて vol.1
ここでは、サロンワークやそれにまつわることについて2回に分けて説明します。
サロンワークとは
サロンワークとは、ネイルサロンでのお仕事やそれに伴う技術のこと。
ネイリストとして働くためにはもちろん資格の取得は大切ですが、それだけですぐにお客様に満足していただける施術が出来るわけではありません。お客様の日常生活や爪の状態を伺うカウンセリングの仕方、好みに合わせた豊富なデザインサンプル、丁寧なだけでなくスピーディな施術方法など、資格試験にはない技術がサロンの現場にはたくさんあります。お客様の前に立つためには、ネイリスト資格の勉強を土台に、サロンの現場で使う技術を身につけていくことが必要になります。資格の勉強と同時にサロンワークの勉強も合わせてしておくと、資格取得後すぐに自信を持って施術できるネイリストになれるでしょう。
ネイリストの雇用形態
ネイリストにも様々な雇用形態があるため、自分にあった働き方を選んで就業することができます。
○正社員
正規雇用で企業と雇用契約を結び就労する雇用形態。基本的には、雇用保険や有給休暇などの福利厚生があります。ネイルサロンでは、週5日以上・フルタイム(実働8時間)勤務のネイリストを指すことが多いです。
○パート・アルバイト
非正規雇用で企業と雇用契約を結び就労する雇用形態。
労働時間が正社員(フルタイム)より少ない場合がほとんど。ネイルサロンでは、扶養範囲内で勤務される方、主に開店~夕方まで、週1~4日のシフトで勤務する方を「パート」、午後~閉店まで、週1~4日のシフトで勤務する方を「アルバイト」と呼ぶことが多いですが、どちらも明確な定義はありません。雇用保険加入の有無は月の勤務時間により異なり、条件によっては有給休暇が付く場合もあります。
○派遣社員
人材派遣会社に登録し、その派遣会社から勤務先に派遣されて就労します。
企業と直接雇用契約を結ぶのではなく、人材派遣会社と雇用契約をしているので、給与の支給や保険手続き等は主に派遣会社が行います。契約期間が決まっており、更新する場合は再度契約を交わすことになります。
○業務委託
企業と雇用契約を結ばず、自身が個人事業主として契約し仕事の依頼を受ける働き方を指します。会社から雇われているわけではないので決まった時給や月給があるわけではなく、売り上げに応じて、あらかじめ決められた割合の金額が自分の取り分となる場合が多いようです。商業施設の期間限定のイベントブースや美容室での同時施術、ネイルサロンの繁忙期応援などポイントで勤務することもあります。個人事業主扱いの為、自身で確定申告を行います。
ネイリストの収入
ネイリストの給料・年収は、働く場所と、個人の実力によって大きく異なります。
ネイルサロンの場合、完全歩合制であったり、個人の売り上げや指名客の数が給料に反映される基本給+インセンティブという給与体系であったり、ネイルの資格を持っていると能力給がプラスされたりするなど、給与体系はさまざまです。サロンなどに正社員で勤務する場合、月の平均給与は18万~25万円程度。平均年収は300万円前後となるようです。契約社員やパートなど時給制の場合は、時給800円~1200円程度の場合が多いようです。ただし、実力重視のネイリストの世界では、努力次第で短期間での収入アップも可能。ネイルサロン勤務の場合は、個人の売り上げや指名のお客様の数がそのまま評価につながることが多いですし、店長などの役職に就くことによる給料アップも目指せます。フリーランスや開業をする場合は自分でサービスに対する料金を設定できるので、収入をコントロールしやすいという面も。自身のファンやリピーターの獲得がそのまま収入アップにつながります。
○スタートは低くても、技術向上とともに収入が上がる
初任給は高くない場合でも、技術が向上して指名のお客様がつくようになるにつれ、給与は徐々にアップしていくことがほとんどです。
現場での経験がそのままスキルアップにつながっていきますので、将来への夢を描いて努力を重ねることが大切です。
「ネイリスト技能検定試験」などの資格をもっておくと就職時に自身の実力をアピールできますし、即戦力として好条件で迎えられる場合もありますので、資格を取得しておくことをオススメします。
次回に続きます。お楽しみに。