ネイルサロン 求人票の見方
ネイルサロン 求人票の見方
ネイリストとして就職活動を始める際に、必ずといっていいほど確認するのが求人票です。ネイルスクールに掲示してあったり、求人情報サイトで閲覧できたりと、さまざまなところで目にしますが、記載してある項目は大きく変わらないことがほとんどです。ここでは、ネイルサロンの求人票の見方や確認すべきことについてなどを説明します。
求人票に記載されている主な項目
○サロン名と写真
応募の際に特に気になるのがネイルサロンの雰囲気ですが、掲載写真で施設内やスタッフの様子が見られます。サロン全体の雰囲気や什器の様子、スタッフの年齢層などが確認できますが、あくまでも参考程度に考えてそれだけにとらわれすぎないようにしましょう。
○簡単なPRタイトル
その店舗のメリットや特長を簡単にまとめたタイトルがつけられている求人票がほとんどです。例えば「ママさんネイリストも多数在籍」や「福利厚生充実◎社員旅行あり」など、そのサロンのポイントが短い言葉で説明されています。
○業種と業務内容
業種は「ネイリスト」、業務内容(または仕事内容)は「ネイル業務全般」や「サロンワーク全般」またはそれに近いものがほとんどです。ネイリストの仕事は、お客様への施術以外にもサロンを運営するにあたっての業務が多くありますのでそれらも含めて「全般」を業務としています。サロン運営に関わる主な業務としては、電話対応/清掃/サンプル作成/売上管理/備品発注・管理/カルテ作成/ミーティング…その他サロンによって異なりますので、気になる場合は直接確認してみましょう。
○給与
月給にプラスして歩合手当(またはインセンティブ)や指名手当などが付いている場合があります。ひと月の施術人数や売上額によって支給されるのが歩合手当、指名人数に対して支給されるのが指名手当です。その他にも役職に応じて支給される役職手当などがあります。賞与があるかどうかもここに記載されます。試用期間の給与が変わる場合でも記載されてないことがあるので、面接時に確認しておくとよいでしょう。
○勤務地
系列店がいくつかある場合は、複数店舗で同時募集を行うこともあります。その際はこの欄に募集店舗が掲載されます。店舗によって勤務条件が異なる場合があるので、サロンのHPも合わせて確認すると安心です。また、最寄り駅と徒歩○分と記載されていることが多いため、通勤するにあたり複数路線利用可能かどうか、駅近かなども確認できます。
○勤務時間
営業時間の中で早番・遅番でのシフト勤務が多いようです。お店によっては中番があるところも。アルバイト・パートの場合は短時間勤務や曜日固定勤務、週○日からOK、などライフスタイルに合わせて働けることもあるので、チェックしてみましょう。
○休日・休暇
月○日と記載されている場合は、シフトの中で1ヶ月決まった日数分の休日を取得します。他のスタッフとの兼ね合いをみてシフトを作成するため、「月○回までシフト希望可能」など条件が記載されていることもあります。土日は予約が込み合うサロンが多いので休日は平日が中心になることがほとんどですが、土日休み可のところもあります。夏期・冬季・年末年始休暇や有給休暇、連休取得可能かどうかなどもこの項目に記載されます。
○福利厚生・待遇
社会保険完備とは、「健康保険」「厚生年金保険」「労災保険」「雇用保険」の4つすべてに加入できることを意味します。ただし社会保険が完備されている会社であっても、条件に当てはまらない場合は加入できませんので(週の労働時間や月の賃金が規定以上でないといけない等)、自分が希望する働き方で加入できるのかを面接などで確認しておくと安心です。
また交通費支給も福利厚生のひとつですが、「全額支給」以外にも「○円まで」と上限がある場合がありますので注意しましょう。1ヶ月の通勤費をあらかじめ確認しておくとよいでしょう。
その他、賞与/社員割引/研修制度/有給休暇/制服支給/社員旅行…だけでなくサロン独自の福利厚生を備えて、働きやすい環境を整えているところもあります。
○応募資格・求める人物像
「JNECネイリスト技能検定2級以上 またはJNAジェルネイル技能検定中級以上」や「ネイルサロン実務経験者」など、即戦力になる方を求めているサロンが多くみられます。「未経験歓迎・未経験OK」の場合でも、資格や実務経験はないけれどスクールでネイルを勉強した方もしくはそれと同等の知識やスキルを持っている方を指します。
求める人物像としては、接客業でありチームで仕事をしていくためコミュニケーション能力を求めるサロンがほとんどです。
・元気で明るい方
・人と接することが好きな方
・ネイルや美容が好きな方
・向上心がある方 など。
○PR
店舗の想いが描かれているのがこの項目です。どんなコンセプトなのか、客層や人気のメニューなど店舗の情報が記載されていたり、スタッフの年齢層や雰囲気、どんな風に働いているかなど勤務するにあたって気になることもここで見ることが出来たりします。自分が働くことを想像しながら読み進めていくとよいでしょう。
気になる求人は実際に見てみるべき
たくさんあるネイルサロンのなかで自分にあうサロンを見つけるのは大変ですが、自分らしく働くために就職活動では妥協しないことが大切です。求人票は自分の希望にあったサロンを探すにあたって、働く条件だけでなくサロンの雰囲気を知る上でも欠かせません。しかしそれだけを鵜呑みにするのではなく、サロンに見学に行ったりお客様として足を運んでみて、自分の目で確かめることが重要です。せっかく働き始めても早々に辞めてしまう理由として多いのが「思っていたのと違うから」。そんなことがないように、実際にお店に足を運んで色々と見てみることをおすすめします。
実際に確認するポイント
駅からの距離やサロンの外観、什器の様子や備品管理状態などお店の気になるところを確認してみましょう。また、働いているネイリストと実際に接してみることでわかることもあります。予約時の電話対応が丁寧できちんとしているところは研修がしっかり行き届いていたりします。さらにアシスタントネイリストへの言葉遣いや態度、バックヤードからの喋り声などからネイリスト同士の関係性や雰囲気がわかることも。お客様への接し方が丁寧なのは当たり前ですが、ネイリスト同士のやり取りも丁寧で思いやりが感じられるサロンは、スタッフ間の関係が良好なことが多いです。人間関係がうまくいっていると、いきいきと楽しそうに働いているスタッフも多いためお店全体の雰囲気も明るく感じられます。
なにより「ここで働きたい!」と思えるかどうかが大切です。
まとめ
就職活動を進めるにあたり、まずはどんな風に働きたいかを考えてみましょう。給与、休日、研修制度…人によって譲れないポイントは違います。手あたり次第に応募するのではなく、なりたい自分に近づける環境かどうかを常に考えて探しましょう。そして実際に見てみてそこで働く自分が想像できれば、熱を持って面接に臨めるはずです。