かかと、足裏が気になる!足の角質ケアについて
かかと、足裏が気になる!足の角質ケアについて
サンダルの季節はきちんとケアしていたかかとや足裏。冬になると放置してしまう方も多いのではないでしょうか。でも寒くて乾燥する時期になると、角質がガチガチになってしまって気になりますよね。ここでは足の角質ケアについてお伝えしていきます。
足裏に角質ができやすい原因は?
身体の他の部分に比べて足の裏、特にかかとはガサガサになりやすいと思いませんか?足の裏に角質ができやすいのには、いくつか原因があります。
・足の裏には皮脂腺がない
足の裏は身体の他の部分の皮膚と違って皮脂を分泌する皮脂腺がなく、一方で汗を分泌する汗腺は多いのです。
つまり油分がなく水分ばかりが分泌されるため乾燥しやすくなります。
・かかとはもともと角質が厚い
足の裏、特にかかとには身体の全体重がかかっています。
その重みや衝撃に耐えうるように防御機能として、もともと角質が厚くなっています。
また、顔の皮膚のターンオーバーが約28日なのに対して、かかとはターンオーバーにおよそ120日かかると言われ、非常に新陳代謝が遅いために古い角質もたまりやすくなっているのです。
・靴による摩擦や刺激
足の裏やかかとは、靴による摩擦や外部刺激がとてもかかりやすい部分です。
もともと角質が厚いかかとが、摩擦や衝撃を受け続けるとさらに角質を厚く硬くしてしまいます。
サイズが合わない靴やクッション性の低い靴、長時間のヒールなど足に大きな負担がかかることは避けるようにしましょう。
また、分厚くなって乾燥し硬くなったかかとに衝撃が加わるとぱっくりと割れてひび割れになってしまうこともありますので注意が必要です。
・冷え
身体が冷えて血行が悪くなると、代謝が悪くなり肌のターンオーバーも乱れます。
すると角質がはがれにくくなって、肌がくすんだりハリや潤いが失われてしまいます。
これは足の裏だけではなく、身体全体に言えること。
冷えは万病のもとで美容だけでなく健康にも良くありませんので、夜はしっかりと湯船に浸かってあたたかくして過ごしましょう。
足の角質ケア方法 3つのポイント
硬くなってしまった足の角質ケアの方法としては、削るケアと削らないケアがあります。角質や肌の状態に合わせて、この2つを上手く使い分けましょう。出血が見られたりひび割れがひどく痛みがあるような場合は、ケアの前にまずは医師に診てもらい適切な処置を受けてください。ケアにあたっては次の3つのポイントがあります。
まずは保湿!気づいたときにクリームでケアを
前述のように足の裏には皮脂腺がないので、油分が不足して乾燥しがち。まずは気づいたときに保湿することから始めましょう。効果的なのはお風呂上がりと寝る前。お風呂上がりは肌が水分を含んで柔らかくなってクリームが浸透しやすいため、高い効果が得られます。また、寝ている間は足を使わないのでクリームがしっかり肌についている状態が続き、しっかり潤いを満たすことができるので特に寝る前にしっかり塗りこむのがオススメ。クリームのべたつきが気になる場合はソックスなどを履くと良いでしょう。削るケアをしなくても保湿をしっかりとするだけでガサガサが改善することもありますので、保湿は欠かさず行いましょう。
不要な角質を除去 強すぎ、やりすぎは禁物!
保湿をしても改善が見られない場合は、肌に負荷をかけないように注意しながらピーリングケアをしましょう。気を付けるのは、とにかく削りすぎないこと。お風呂などで濡れている状態だと、肌が柔らかくなって削りやすい一方で削りすぎてしまうこともあります。肌の水分を拭いて、乾いた状態で行ってください。やすりは、角質用のもので粗目と細目が両方あるものがおすすめです。まずは粗目のやすり、仕上げに細目のやすりを使います。強く擦らず軽い力で肌に当てるようにし、都度肌を触って硬さを確認しましょう。少し足りないかな?を思うくらいで触ってみて、肌がちょっと柔らかくなったと感じるくらいで充分です。やすりが終わった直後はすべすべでも、保湿を怠ると薄くなった肌が刺激から守ろうとしてさらに硬くなってしまうこともあるので、必ず忘れずに保湿するようにしてください。
自分の履いている靴を見直して
自分に合っていない靴が、角質が厚くなる原因かも知れません。サイズが合っているか、靴ずれなど肌に当たる部分はないか、クッション性は充分か、など今履いている靴を見直してみると、ガサガサが改善されることもあります。
正しいフットケアを学ぼう
間違ったケアはトラブルのもとになるので、正しいフットケアの方法を学ぶのもおすすめです。日本ネイリスト協会(JNA)では2019年から「JNAフットケア理論検定試験」を実施しています。正しいフットケアを行うために必須となる基本知識と技術の修得を問うもので、
・ネイリスト技能検定試験(JNEC)3級以上
・JNAジェルネイル技能検定試験初級以上
・JNA国際ネイリスト議場検定試験3級以上
のいずれかを取得している方が受験できます。興味のある方はJNAのホームページで確認してみてください。
硬くなってしまった角質の適度除去は必要ですが、ツルツルの足裏のためにまずは毎日の保湿と冷えを防いで代謝を上げることから始めましょう。正しいフットケアを身に付けていれば、堂々とサンダルの季節を迎えられますね。