ネイルアーティストの収入は?
ネイルアーティストの収入は?
これからネイリストを目指す方にとって、気になるのはお給料だと思います。ここでは、ネイリストの雇用形態ごとの平均収入や収入アップのために必要なことなど、気になるお給料について説明します。
ネイリストの給与形態
ネイリストの求人募集で見ておくべきなのが、給与金額だけではなく給与形態です。つまり、「どのようにお給料が支払われるか」=「ネイリストの何を評価のポイントにするか」ということなので、入社後の昇給が変わってきます。ネイリストの給与形態にはどのようなものがあるのでしょうか。
現在主流となりつつあるのが、基本給を設定したうえでそれに能力給、スキルに応じて昇給という、一般的な企業勤めと同様の給与形態です。スキルアップのために技術を磨き続けることや上位の資格取得、昇格、顧客開拓、リピーター増などが評価のポイントになることが多いですが、真面目に仕事に取り組んでいれば順調にステップアップしていくことがほとんどです。
以前は完全歩合制で、施術した分の出来高払いの給与形態もありましたが、現在は減少傾向にあり特に都市部ではほとんど見られなくなっています。
ネイリストのお給料は安い?気になる雇用形態ごとの収入
よく「ネイリストのお給料は安いんですよね?」と聞かれることがありますが、実際はどうなのか雇用形態ごとに見ていきます。
正社員
ネイルサロンに正社員として入社するためには、ネイリスト技能検定試験2級以上が必要とされることがほとんどです。
そしてその初任給は、平均額面18万円程度といわれています。実は異業種からの転職も多いネイリスト。もともと別の仕事をしていた方にとっては低く思えるかもしれませんが、未経験で一からのスタートであればそれも当然のこと。
経験を積んで役職が付けば給与も上がっていきます。
年代別で見てみると以下のようになります。
20代:18~22万円
30代:25~30万円
20代に比べて30代では、十分経験を積んで役職がつき指導する立場になる人が増えていくため、順調に昇給していくことが数字からわかります。店長クラスになると給与は30~50万円ほどになるようです。
アルバイト
ネイルサロンのアルバイトでは未経験OKの求人も多く見られます。応募条件にネイリスト技能検定試験3級以上取得やスクールの卒業を挙げるサロンもあります。時給は地域やサロンによって差がありますが、1000円前後からスタートのところが多いようです。正社員の応募条件に満たないため研修で技術向上を目指し経験を積んで正社員を目指す方がほとんどです。
講師
ネイリストとして経験を積み、資格を取得すればスクールなどで講師として働く道もあります。求められるのは最低でもネイリスト検定試験1級。一般的にはJNA認定講師資格取得を応募条件にする求人がほとんどです。講師業のみで30~35万円前後の給与とかなり高水準ですが、サロンワークと並行して講師をしているという方も非常に多くいます。
自分の指導によって新たにネイリストが育つ喜びを味わうことができるのはもちろん、教えることで自分も技術向上していかなければいけないので常にステップアップを求められ、ネイリストとはまた違うやりがいが感じられる仕事です。
独立・開業
店舗開業だけでなく自宅サロンや出張など、いまやネイルは様々な形で独立・開業できるようになりました。ネイルの開業は美容院や飲食店などに比べて初期費用もかからずにできるため、結婚や出産を経て自分のライフスタイルに合わせて働くことができます。
その収入は当然自分次第なのですが、個人開業では回転率の限界もあるため600万円程度が上限のようで、店舗拡大や増員などができればさらに収入を増やすことができます。しかし同時に、失敗するリスクもありますので技術や接客だけでなく、経営の勉強もしたうえでしっかり計画を立てることが大切です。また、資格は信用につながりますのでできるだけ上位級まで取得しておくと安心です。
ネイルサロンに就職するとしても自分で開業するとしても、自分が納得できる収入を得られるかどうかは最終的には自分の技術次第といっても過言ではありません。技術向上のために常に努力をし続けることができる人は、どんな場所にいても人から認められ支持されるものです。これからネイリストを目指す方も、ネイル業界でステップアップしていきたい方も「ネイルが好き」という気持ちをいつも持って努力を楽しめるようになれば、結果はきっとついてくるはずです。