ジェルが硬化する仕組み

ジェルが硬化する仕組み

ジェルネイルはなぜライトで固まるのだろうか?疑問に思ったことはありますか?ジェルがライトに固まる仕組みは「ジェルの成分」と「光の波長」に関係があります。

ジェルの成分

まずジェルの成分についてですが、ジェルはモノマー、オリゴマー、光重合開始剤という主な成分が一体となっています。難しい名前が出てきましたが、重合とは硬化する反応のことを言います。そして、ここでは光重合開始剤は光で反応を始める成分とし、モノマーとオリゴマーは単なる成分の違いだけとして考えましょう。

仕組み

光重合開始剤は光を浴びるとその反応として成分が分解します。すると、新しい成分(「ラジカル」と名前をつけましょう)が生成されます。このラジカルは別のラジカルと出会うまでモノマーやオリゴマーを見つけては化学反応を起こして結合しようとしていきます。そして別のラジカルに出会えるとめでたしめでたしと落ち着いてしまうので、そこで化学反応がストップします。このストップした状態が硬化した状態です。

イメージで言えば、ラジカルはモノマーやオリゴマーと友達になりながら別のラジカルを探していくと言えばいいのでしょうか…別のラジカルを見つけるまでは友達をどんどん増やしていくのですが、このラジカルがモノマーやオリゴマーと友達になろうと声をかけている状態が化学反応している状態です。

ただ、ラジカルは自分からどんどん友達を作っていきますが、反対にラジカルと友達になろうとするものがいます。それが酸素です。酸素と結合してしまうと化学反応がストップしてしまいます。別のラジカルと出会う前にストップしてしまうので、最後まで化学反応を起こすことができず残ってしまいます。この残ったものが未硬化ジェルです。

最後に化学反応を最初に引き起こす光についてですが、ジェルはどんな光を浴びても化学反応を起こすということではありません。化学反応を起こすには光の波長がポイントとなります。もし波長がジェルと合わなければ硬化をしてくれません。

ジェルは紫外線(UVA)や可視光線が化学反応を起こすきっかけとなり、紫外線を浴びて反応するライトがUVライト、可視光線を浴びて反応するライトがLEDライトとなります。UVライトは波長が約350~400nmの紫外線、LEDライトは約385~415nmの可視光線で硬化しますが、ライトがジェルの波長に適していない場合は、しっかり硬化せず硬化不良を起こすこともあります。ライトを新しく購入する場合は確認してから買うようにすることがおすすめです。

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